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福島県・南相馬へ2 ■到着後、たった数十分のできごと

2011年08月16日 02:42

震災から4カ月も経過していた7月15日、
私はようやく東北(南相馬)に向けて家を出た。
特別用意したものは、事前にネットで検索した以下のものだ。
(検索したらすぐに情報がたくさんヒットした。情報を流していた方々に感謝)

■汚れても良い服(長袖)■防塵マスク
■ゴム手袋(食器洗い用と作業用)■作業用長靴
■夏用寝袋

※他にもゴーグルがあると望ましいそうだ。

***************************************

三重県から車で来たOさん達に用賀で拾われた後、
5時間半かけ、ついたのは南相馬市、原町にあるボランティアセンター
(以下、VC)だった。

まずはここでボランティア保険に入る。
この加入代金は、VCが支払ってくれるので
私たちは負担する必要はなくまずそれに驚いた。
※追記:現地で加入すると、負担はその地元自治体になるそうです。負担をかけないためにも
本来は住んでいる地域で加入が望ましいそうです。

そしてボランティア登録のための簡単な書類を書いたあと
係員に誘導され、オリエンテーションを受けた。
(場所が足りないのか、外で。青空教室のようだった)

オリエンテーションでは、VCの方が事前にボードに
張り付けられた資料と、配布された資料を使って、
現地での注意事項やお願いごとを説明してくださった。
それを聞くだけでも、被災地が津波や原発などだけでなく
どれだけの細かな問題を抱えているかを知ることができた。
(特にあげるとすると、被災者の自立に関する問題だ。
もう1つあるが、これは次回の記事に書こうと思う)


***************************************

その後、別室に移動しマッチング作業に入る。
その日のニーズが張り出され、ボランティアが割り当てられる。
(作業を選べないVCもある中、ここは空きがあれば自由に選べる)
その後、ニーズごとに参加者の名前が呼ばれ、
グループが形成され、リーダを決め、注意事項を説明され
車を出す人を決める……などといった具合だ。
※各VCによって流れは異なると思います

ここまでの流れのスムーズさに驚いた。
きっと、毎日ここであらゆるボランティアの人を対応している間に
少しずつムダをはぶき、必要な事を足していく作業を繰り返し行う事で
完成していったシステムなのだろう。
冒頭にあげた「必要な道具」にしてもそうだ。
震災直後は、わからないことだらけだったはずだ。
でも、今はそうではない。ボランティアにとって
とても活動しやすい環境だ。
被災地としての、「震災からの月日の流れ」を感じた。

***************************************


さらに、驚いたことはもう1つあった。
各自用意していった道具たち、
それら全てが既に用意されていたのだ。

これには何度も他のVCに入っているOさんも驚いていた。

防塵マスクにゴム手袋、キャップに
ヘルメットにゴーグル、安全長靴、日焼け止め。(この4つは貸出物)
それだけではない。毎日ペットボトルの水や塩飴なども配られるのだ。
※何人かに質問があったので調べたところ、防塵マスクは市の予算で用意しているらしいです。
その他のものははっきりしてませんが、支援物資や差し入れのものもあるようです。

(それらは1列に廊下に並んでいて、1個ずつ順に取って行く形になっている)

また、個人のボランティアの受け入れを断っているVCも多い中、
南相馬のVCは個人の受け入れも行っている。
毎日バラバラでやってくる、たくさんのボランティア初心者を
どの作業をしたいかまで、ちゃんと聞いて対応している。
それを想像するだけでも、現地の苦労の多さに青ざめる。

実は、南相馬は報道の多さと首都圏からの近さのわりには
他のVCと比べると人が集まっていない印象がある。
(調べてみたら、石巻の10分の1程度だった時もあった。)
その大きな理由はおそらく原発だろう。
少ない予算の中でもそれらの対応を継続するのは、ボランティアへの支援を整え
また来てもらおうという熱意のあらわれなのかもしれない。

VCに到着して数十分、この時早くも私は
「してあげる立場」ではなく「してもらっている立場」である感覚を覚えた。
ただ、この感覚は南相馬に滞在すればするほど強まっていった。
今後はその事も、きちんと記していきたい。


■南相馬市生活復興ボランティアセンターホームページはこちら ←写真つき詳しい流れあります
■南相馬市生活復興ボランティアセンターへのブログはこちら ←毎日の活動人数・報告あります

ボラキャップ
ボランティア全員に配られるキャップ。ボランティアに来た時期によって色が微妙に違うらしい。
(理由は謎)私のは「が」の文字が若干プリントに失敗していて、それが逆にまぎれても目印になって良い。
みんな使っているうちに愛着がわいていくようだ。


※オレンジ色の部分、8月16日の22時に追記しました☆
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コメント

  1. サムラィ | URL | -

    初コメントです!

    きめ細かなブログありがとうございます。
    あの日を思い出しながら見てます☆

    南相馬、行く前は正直不安だったけど、実際に行ってみるとブログに書いてあるとおり、ボランティアの受け入れ態勢の素晴らしさに驚きの連続でした!

    時間をつくって、近々再訪したいね。

  2. りょうこ | URL | -

    ボランティアのためのボランティアのしくみが確立しているということですね。
    大したことも知らずにいる私のようなものは、ボランティア保険や装備品が(先の某ニュースで知った、医療従事者に支給される助成金・・のことも一緒にしてよいのかわからないけど無視はできない)支給されるということを聞くと、その資金の出所が気になり、複雑な気持ちになってしまいがちだけれど、そういう用意がなければ活動が継続していかない事情があるのも事実、未曾有の状況下これまで試行錯誤してきた中で確立されつつある繋がりというものが出来上がっているのでしょうね。


    前のブログで書かれていた 「 なぜ撮るのか 」 ということを考えてみたのですが、私の中での今の答えは、
    「 忘れないため 」
    です。良くも悪くも、人は物事を全て記憶していくことは出来ないから、撮ることで忘れずにいることができる、そしてだからこそなるべく人の記憶に残るようなものを撮りたい・・という願望が込められていくのではないかと思っています。

    長くなりました・・。

  3. 星の子 | URL | -

    サムラィさん

    コメントありがとうございます★
    サムラィさんには、行く機会を作ってくださったことに本当に感謝しています!

    ボランティアの受け入れ態勢に関しては、
    他のVCに行ってない私からすると判断しにくいところがあったのですが
    それでも、熱意のある対応をしてくださっていることが
    ヒシヒシと伝わりました。

    人が足りない時に、私たちボランティアに丁寧な対応をしてくださる。
    きちんと役に立たなければという気持ちになりましたね。

    私も今月もう1度行く予定です。
    9月も、都合がつけばぜひまた一緒に行きましょう☆

  4. 星の子 | URL | -

    りょうこさんへ

    いつもコメントありがとうございます★
    まず、こんな長文を読んでいただけること自体感謝です。


    > ボランティアのためのボランティアのしくみが確立しているということですね。

    ボランティアのためのボランティア・・・まさしく
    その仕組みがいたるところで見られました。
    こちらが恐縮してしまうくらいでしたね^^;
    いいの?なんでそんなによくしてくれるの?という感じで。

    > 大したことも知らずにいる私のようなものは、ボランティア保険や装備品が(先の某ニュースで知った、医療従事者に支給される助成金・・のことも一緒にしてよいのかわからないけど無視はできない)支給されるということを聞くと、その資金の出所が気になり、複雑な気持ちになってしまいがちだけれど、

    いや!それは当然の反応だと思いますよ。
    むしろ、今回の記事をただスルーされてしまうよりは、
    そのように気持ちをお書きになってくださった方がずっと良いです。

    私も「ありがたい」という気持ちと同時にやはり同じ事を考えました・・・
    それから、友人数人にも同じことを聞かれましたね。
    で、できる限り回答できるように調べてみました。

    保険は加入した先の自治体の負担になるそうです。
    また、マスクなどもそのようですね。
    (記事に、追記として赤字で補足を加えました^^)
    飲料水などは、団体からの支援物資などの可能性がありますが
    詳しいことはわかりませんでした。
    (ただ、時々「ご自由にどうぞ」などの地元の方からの差し入れは見かけます)

    もちろん、娯楽など無駄遣いをしているわけではないのでアレですが
    「私たちボランティアよりも使うところがあるのでは?」という気持ちもあります。
    ただ、市が復興を考えた時に「ボランティアに継続してきてもらうことが復興の近道だ」
    という判断だったということなのかもしれません。
    私たちは、そういう自治体のお金を使ってもらい
    活動しているという事を忘れてはいけないと思いました。
    どんなことも「あたりまえ」に与えられていると思ってはいけないですね^^;
    りょうこさんや友人の疑問は、そういうことを考えるきっかけにもなりましたよ。
    自分ひとりの疑問では、放置してしまうことが多いので(笑)


    > 前のブログで書かれていた 「 なぜ撮るのか 」 ということを考えてみたのですが、私の中での今の答えは、
    > 「 忘れないため 」
    > です。良くも悪くも、人は物事を全て記憶していくことは出来ないから、撮ることで忘れずにいることができる、そしてだからこそなるべく人の記憶に残るようなものを撮りたい・・という願望が込められていくのではないかと思っています。

    なぜ撮るのかに関して。
    これに関して、実は既に新しい記事が書きあがっていたりします(笑)
    ただ、「被災地を撮る」ということに関してなので、偏ってはいますが。
    日常を撮るということに関しては・・・私はなんだろう?
    ちょっと、宿題にしておきますね。

    ただ「忘れないため」というのは、とてもよくわかります。
    今後記事で書く「写真洗浄」の仕事をしてても
    それはとても強く感じました。ぜひ、今後の記事も見てやってください!

    私の方も長くなりましてすみません。
    コメントありがとうございました☆

  5. 星の子 | URL | -

    追記メモ

    貴重な予算を使っていただいていると実感すると
    もっともっと役に立たなきゃ!という気持ちになりますね。

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