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ただ、シャッターを切る

2010年06月28日 02:30

マーケットでの衝撃

市場に1歩足を踏み入れた瞬間、衝撃を受けた。

無造作に並べられた野菜、血まみれなまな板の上の魚、
見たことのないカラフルなフルーツ、真っ赤なブロック肉、ハエまみれの卵
さばかれる時を待つ、生きたニワトリ。
それらがごちゃまぜになって置かれた中に、
女性たちが座っている。

彼女たちは特別笑顔でもないし、嫌そうでもない。  
こちらに関心を示すこともない。無表情。
いまいち、感情が読めない。
きっと彼女たちにとって
それが何の変哲もない日常だからだろう。

でも私にとっては十分、非日常で。

連れに止められるまで、気づいたら周りの人の迷惑も考えず
ただ、シャッターを切り続けていた。

普段は自意識過剰なくらい人目を気にするのに。
今でも自己嫌悪におちいるほど、
この時はなんだかおかしかった。無我夢中だった。
それくらい、市場は印象的で、魅力的だった。

どこを見てもおもしろい。この目に収まりきらない。
ファインダーなら、なお更、無理。
すごくドキドキした。
 
魚を売る女 木のまな板
お肉を品定め 女たちの台所

きっと彼女たちは、今日もあの場所で同じように品物を売っているのだろう。
私が落ち込もうと、悲しもうと、それは変わらない。
それを考えると、なんだか少しだけドキドキして、少しだけ力が湧く。

撮影場所・カンボジア オールド・マーケット
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